関節リウマチケアは、ここ20年ほどで進歩を遂げました。症状を抑え、寛解する患者も少なくありません。リウマチの症状を抑えたり、和らげるには食事と運動が欠かせないでしょう。看護師は、患者が少しでも楽に生活を送れるように食事指導することが重要です。

「リウマチは生活習慣病とは違い、食事をコントロールする必要はない」という人もいるが、食事は体調に影響を及ぼすので、やはり気をつける必要はあるでしょう。炎症を抑えるには肉より魚中心の食事の方が理想的です。炎症を抑えるにはビタミンE、カテキン、オメガ3脂肪酸が効果的です。ビタミンEを多く含むのはアーモンド等ナッツ類、カボチャ、大根の葉など緑黄色野菜です。カテキンは緑茶に含まれるポリフェノールとしてよく知られています。緑茶には、ビタミンEも含まれるのでリウマチ患者におすすめです。オメガ3脂肪酸はイワシやサバ、ブリ等の青魚、えごま油、アマニ油などに多く含まれます。ただし、油の場合は摂りすぎに注意が必要です。1日の摂取量目安は小さじ1杯程度で、過熱に弱いため、ドレッシングなどに使用すると良いでしょう。

また、リウマチ患者は貧血になりやすいのでレバー、小松菜など鉄分を多く含む食べ物を摂るよう指導しましょう。リウマチの薬は腹痛や口内炎などの副作用が出やすいので、副作用軽減のために葉酸を摂る必要があります。葉酸はブロッコリーや枝豆、アスパラなどに多く含まれます。ただし、葉酸サプリを摂る場合は過剰摂取になる恐れがあるので、医師と相談する方が良いでしょう。