治療の効果によりリウマチの症状が落ち着いた、寛解の状態を保てている患者にとって、次のステップへの意向で思い描くのは「治療そのものを終了したい」「投薬治療を終えたい」ということでしょう。しかし、リウマチ疾患の場合、治療目標の達成が得られたら、その状態を維持することが求められます。結論としては、治療そのものや投薬を終えてしまうことは再燃の可能性があるため難しいといえるでしょう。患者には寛解状態や小康状態をいかに長く保てるかを考えてほしいことを伝えるのが看護師の役割です。

ただし、患者の年齢や背景によって生活環境も大きく異なります。もちろん病態やその症状も異なることはいうまでもありません。投薬を辞めないよう説得することのほか、治療薬を減らすことなく、鎮痛剤を追加する方法などさまざまな提案ができるのが看護師として望ましいでしょう。副作用に関しても同様で、病状の安定を保つために必要な投薬による副作用が出た場合の治療方針の変更に関しても、患者が納得できる伝え方をする必要があります。

看護師はリウマチ患者の情報収集を丁寧に行い、些細な事柄でも現在の体の様子を知る手がかりにすることを心がけましょう。また、現在の治療方針と患者の現状が合致しているかを見極めることも大切です。患者の情報をいち早く治療に繋げられるよう、看護師がリウマチの概要や治療方法などをしっかりと学ぶことをおすすめします。身近な症例がないという看護師のほうが多いかもしれませんが、教科書などで学び直しをすることも一案でしょう。