リウマチに限った話ではありませんが、長期的に付き合っていかなければいけない病気を抱えている患者にとって、自己管理は非常に重要です。調子がよくなってきたので勝手に薬の量を減らす、飲み忘れなどの理由により一度に多くの薬を飲むなど、投薬に関するは問題は少なくありません。また、気持ちが沈んでしまって体を動かすのを怠り筋肉や関節の機能低下を引き起こす、体調がよくないのに無理に運動をして体調を悪化させてしまう、などの自己管理の問題もよくある問題です。

しっかりと指示に従ってくれる患者ばかりではないため、看護師として歯がゆく感じられることもあるでしょう。しかし、リウマチによる痛みや、体調不良に伴うストレスなどを抱えている患者にとってそれらを守るのは決して簡単ではありません。そのため、リウマチの患者を看護する看護師は、自己管理に努めてもらえるように繰り返しアドバイスを行う必要があります。

自己管理に大きな悪影響を与えるのがリウマチの症状で、これらをできる限り抑えられるようにアドバイスすることも看護師の大事な仕事です。リウマチは、主に関節に痛みや腫れが現れる病気であり、痛みや腫れのせいで日常生活に支障をきたす患者も珍しくはありません。症状を抑えられる体勢、姿勢などをしっかりアドバイスすることは、自己管理の問題に対してよい影響を与えます。症状が現れている場所によって最適な体勢や姿勢は変わってくるので、判断が難しいですが、患者の苦痛をできる限り取り除くためにも積極的なアドバイスを心がけてください。